健康コラム
知っておきたいカルシウムの知識【その1】
毎日摂らなければならないものだから「安全性」が第1
生殖ホルモン異常<有機スズTBTO汚染の恐怖>
新聞紙上やテレビで何度も報道されているこのTBTO汚染は海洋生物のメスがオス化している現状を訴えているものです。国立環境研究所の堀口先生が北海道から九州まで日本沿岸をくまなく調査した結果、調査対象としたイボニシガイのメスにすべて生殖器がついてオス化しており、数ヶ月におよび再調査の結果佐渡ヶ島沖でやっと一匹まともなメスをみつけて歓声をあげた。船の船底や漁網に湿布されたTBTO(有機スズ)は、わずか1gのの漁で500m×200m×10mの海域の全ての生物(魚貝や海藻など)に生殖異常を起こさせるという恐ろしい毒物です。イルカやクジラにも影響を与えています。このことから従来製造販売されている養殖かき殻、真珠貝殻、海藻などを材料にしたカルシウム剤の安全性を私たちは安全とはいいきれないと考えます。勿論、カルシウム剤材料としての成分はこうした海のものの方が陸上のもの(牛骨紛、卵殻、野菜など)よりもはるかに良いことは衆知の事実ですが、日本沿岸全域に及ぶTBTOなどの汚染、食物連鎖の恐ろしさを考えると、汚染のない美しい沖縄南西諸島の海で採取された天然食用サンゴは、カルシウム剤としての優れた数々の特長に加えて、最も大切な「安全性」において一段とその価値を高めています。